Facebookピクセルコードとは

Facebookピクセルの役割

Facebookピクセルは、下記の3つの役割を統合したタグになっています。

  • リマーケティングに利用するカスタムオーディエンスを構築する
  • 広告によるコンバージョン最適化
  • コンバージョンの計測

Google AdWordsやYahooプロモーション広告といった広告プラットフォームでは、リマーケティングリストを生成するためのタグと、コンバージョンを計測するためのタグはそれぞれ別のものとして提供されています。しかし、Facebookではリマーケティングリストの生成とコンバージョン計測の両方を1つのFacebookピクセルコードにて実現させることができます。1つのタグでリマーケティングリストの生成とコンバージョンの計測が行えるため、タグの読み込み速度や実行速度を短縮させることが可能になります。

そして、URLベースでのコンバージョン設定であれば、コンバージョンページにのみ特別なタグを設定することなく、Facebookピクセルの管理画面上で「このURLを閲覧した時に、このコンバージョンとしてカウントする」といった設定ができるようになりました(ただし動的な処理を行うような「カートへの追加」「支払い情報の追加」などの「イベント」を計測するためには別途タグ設定が必要です)。

さらに、Facebookピクセルコードでは、広告アカウント間でピクセルコードを共有することができるようになっているため、

広告主(またはサイトの制作会社)が1つのFacebookピクセルコードを管理・設置し、広告代理店やその他マーケティングパートナーに対して、ピクセルコードを共有する

ということが可能になります。これにより、広告代理店やマーケティングパートナーのためのFacebookピクセルを別途実装する必要がなくなります。

新ピクセルコードへの移行について

Facebookの広告管理者ヘルプセンター - Facebookピクセル 新機能と変更点には、 古いコンバージョントラッキングピクセルは、2016年後半に廃止されます とあります。未だにビジネスマネージャーを利用しなくてもFacebook広告が出稿できている現状を見ると、この「2016年後半に廃止」がどのくらい信じていいのかは分かりませんが、Facebookピクセルを利用することで、Facebook広告関連のタグを非常にシンプルにすることができるため、新規の案件であったり、何らかのサイト改修のタイミングで移行するのが良いと思います。

Facebookピクセルコードを追加する

ピクセルコードの取得

ピクセルコードを取得するには、Facebookの広告アカウントにアクセスする必要があります。ビジネスマネージャー上の広告アカウントを開き、「ツール」メニュー内にある「ピクセル」を選択します。

次に表示された画面において、「Facebookピクセル」が選択されていることを確認してから、「アクション」メニュー内にある「ピクセルコードを表示」をクリックして、ピクセルコードを取得します。「コンバージョントラッキングピクセル(旧)」が選択されている状態でピクセルを作成すると、古いバージョンのピクセルが作られてしまうので注意してください。

ピクセルコードの追加方法

Facebookピクセルのコードを取得すると、下記のようなコードが生成されます。
このタグを、Webサイト上のすべてのページに設置します。もし、タグマネージャーを使ってタグを管理している場合は、タグマネージャから設置して問題ありません。Yahooタグマネージャの場合、「Facebook Pixel」というサービスタグのテンプレートがあるため、これを用います。Googleタグマネージャの場合、タグプロバイダにいないため、「カスタムHTMLタグ」として設置する必要があります。

<!-- Facebook Pixel Code -->
<script>
!function(f,b,e,v,n,t,s){if(f.fbq)return;n=f.fbq=function(){n.callMethod?
n.callMethod.apply(n,arguments):n.queue.push(arguments)};if(!f._fbq)f._fbq=n;
n.push=n;n.loaded=!0;n.version='2.0';n.queue=[];t=b.createElement(e);t.async=!0;
t.src=v;s=b.getElementsByTagName(e)[0];s.parentNode.insertBefore(t,s)}(window,
document,'script','//connect.facebook.net/en_US/fbevents.js');

fbq('init', 'xxxxxxxxxxxxx');
fbq('track', "PageView");</script>
<noscript><img height="1" width="1" style="display:none"
src="https://www.facebook.com/tr?id=xxxxxxxxxxxxx&ev=PageView&noscript=1"
/></noscript>
<!-- End Facebook Pixel Code -->

コンバージョントラッキングの方法

URLベースでコンバージョンを計測する場合は、下記の「コンバージョンを作成」メニューを使用します。

その後、「カスタムコンバージョンをトラッキング」を選んでください。

あとは、よくあるURLに対するルールをうまく調節してコンバージョンページを絞り込むルールを作成してください。

注意点として、1度作成したカスタムコンバージョンの定義(ルール)は作成後に変更することができない点と、作成できるコンバージョンの上限が40個である点です。カスタムコンバージョンの定義が変更できない点は重大です。サイトの構成変更などの理由でコンバージョンページのURLが変わってしまった時は、新しくカスタムコンバージョンを作成しなければなりません。それを考えると、URLベースでのカスタムコンバージョンを作成するよりも、トラッキングコードをカスタマイズしてイベントベースのコンバージョンを設定する方が得策かもしれません。また、上限40個については、Googleアナリティクスの目標上限と比較すれば2倍なので不足することはないと思いますが、1サイトで複数の独立したサービスを展開するようなサイトの場合、心許ない気もします。

リマーケティングリストの作成方法

リマーケティングリストを作成するには、下記の「オーディエンスを作成」メニューを使用します。

その後は、AdWordsやYahooディスプレイネットワークなどでリマーケティングリストを作成する際の設定方法と同じです。リストの条件や適用日数、リマーケティングリスト名の設定などを行ってください。

詳細なイベント計測

Facebookでは、ウェブサイト上でのユーザーのアクションを細かく計測するために、デフォルトで下記9種類のイベントを計測できるようになっています。

名前 説明
ViewContent キーページビューをトラッキングします
Search あなたのウェブサイトで検索をトラッキングします
AddToCart アイテムがショッピングカートに追加されるタイミングをトラッキングします
AddToWishlist アイテムのウィッシュリストへの追加をトラッキングします
InitiateCheckout ユーザーによるチェックアウトフローの入力のタイミングをトラッキングします
AddPaymentInfo 支払い情報がチェックアウトフローに追加されるタイミングをトラッキングします
Purchase 購入またはチェックアウトフロー完了のタイミングをトラッキングします
Lead ユーザーがあなたの提案に関心を示したタイミングをトラッキングします

Facebook広告の管理画面では、それぞれの単位でのコンバージョン発生件数や、コンバージョン獲得単価などの情報を見ることができます。

これらのFacebookピクセルの詳細な仕様については、facebook for developers - Facebook Pixel に詳細な情報が載っているので、こちらを参考にすると良いと思います。こちらの開発者向け情報の中には、Facebook Pixel Helperというピクセルの動作をチェックするためのChrome拡張機能も紹介されています。

さらに、これらのイベント計測は、コンバージョンの発生件数としてカウントするだけでなく、リマーケティングリストを作成する際にも連動して利用することができます。そのため、リマーケティングリスト作成時に、

  • 「AddToCart」イベントが発生しているが、「Purchase」イベントが発生していないオーディエンス
  • 「Search」イベントが発生しているが、「AddToCart」イベントが発生していないオーディエンス
  • 過去30日以内に「Purchase」イベントが発生していないオーディエンス

といったリストを作成することができます。

まとめ

Facebookピクセルコードがリリースされたのは、2015年7月なのでかなりの月日が経っているので、すでに多くの方がFacebookピクセルコードに移行されているかもしれません。まだ旧トラッキングコードを利用している方はこの機会にピクセルコードの移行を検討してみてはいかがでしょうか。