上濱さんのGoogleアナリティクス利用率に関するブログにならって、このブログではタグマネージャの利用状況を計測し、公開していきたいと思います(上濱さんのように毎週の更新は難しいかもしれないので、まずは月次での公開とします)。
今月のタグマネージャの利用率は先月の35.62%より0.23ポイント上昇して、 35.85% でした。
はじめに
上場企業のWebサイト3,636社分のウェブサイトを独自プログラムにより巡回し、Googleタグマネージャ並びにYahooタグマネージャが設置されているか否かを調査しています。企業データ・URLデータは、PathfinderGate - 上場企業(東/札/大/福/名/ジャ/マ 計3564社)のWebサイトURL一覧をまとめてみたをベースとして不定期でデータのリフレッシュを行っています。そして、上記データでURLが特定できていないURL、および巡回時にアクセスできなかったURLを除外しています。2019年11月データ集計の対象サイトは2,971社となります。
YahooタグマネージャとGoogleタグマネージャの利用状況
利用状況 | 社数 | 比率 |
---|---|---|
GTMのみを利用 | 1,025 | 34.50% |
YTMのみを利用 | 10 | 00.34% |
GTMとYTMを併用 | 30 | 01.01% |
GTM、YTMともに利用していない | 1,906 | 64.15% |
結果として、タグマネージャの利用率は、2,971社中1,065社で35.85%となりました。
また、Googleタグマネージャを利用している1,055社のうち、Googleタグマネージャ・コンテナを2つ以上設置しているサイトは111社あり、最高で22つのコンテナを設置しているサイトが1つありました。Googleタグマネージャ360のゾーン機能がローンチされたので、大規模サイトでゾーン機能の活用が行われ始めた、とみて良いと思います。
業種別のタグマネージャ利用状況
No | 業種 | 設置済み | 未設置 | 利用率 |
---|---|---|---|---|
1 | 情報通信 | 145 | 180 | 44.61% |
2 | サービス業 | 145 | 157 | 48.01% |
3 | 小売業 | 118 | 178 | 39.86% |
4 | 卸売業 | 68 | 201 | 25.27% |
5 | 電気機器 | 72 | 126 | 36.36% |
6 | 機械 | 51 | 142 | 26.42% |
7 | 化学 | 61 | 113 | 35.05% |
8 | 建設業 | 50 | 96 | 34.24% |
9 | 不動産業 | 48 | 56 | 46.15% |
10 | 食料品 | 32 | 72 | 30.76% |
11 | 銀行業 | 51 | 36 | 58.62% |
12 | その他製品 | 30 | 56 | 34.88% |
13 | 金属製品 | 21 | 62 | 25.3% |
14 | 輸送用機器 | 20 | 57 | 25.97% |
15 | 陸運業 | 20 | 39 | 33.89% |
16 | 医薬品 | 19 | 32 | 37.25% |
17 | ガラス・土石製品 | 11 | 40 | 21.56% |
18 | 繊維製品 | 12 | 31 | 27.9% |
19 | 鉄鋼 | 4 | 38 | 9.52% |
20 | 精密機器 | 9 | 33 | 21.42% |
21 | 倉庫・運輸関連業 | 7 | 30 | 18.91% |
22 | 証券業 | 9 | 24 | 27.27% |
23 | 非鉄金属 | 7 | 23 | 23.33% |
24 | その他金融業 | 11 | 16 | 40.74% |
25 | 電気・ガス業 | 16 | 8 | 66.66% |
26 | パルプ・紙 | 7 | 15 | 31.81% |
27 | ゴム製品 | 5 | 10 | 33.33% |
28 | 海運業 | 2 | 10 | 16.66% |
29 | 石油・石炭製品 | 2 | 8 | 20% |
30 | 保険業 | 7 | 2 | 77.77% |
31 | 水産・農林業 | 2 | 7 | 22.22% |
32 | 鉱業 | 0 | 7 | 0% |
33 | 空運業 | 3 | 1 | 75% |
総計 | 1,065 | 1,906 | 35.84% |
まとめ
調査対象が上場企業のコーポレートサイトなので、サイト改修の頻度が低かったり、導入するタグもGoogleアナリティクスのようなアクセス解析系のもの1つだけ、といったケースが多いと考えられます。それでもほぼ毎月利用率は上昇しつつあり、今後も引き続き増えていくことが考えられます。