上濱さんのGoogleアナリティクス利用率に関するブログにならって、このブログではタグマネージャの利用状況を計測し、公開していきたいと思います(上濱さんのように毎週の更新は難しいかもしれないので、まずは月次での公開とします)。
今月のタグマネージャの利用率は先月の34.69%より0.51ポイント減少して、 34.18% でした。
はじめに
上場企業のWebサイト3,636社分のウェブサイトを独自プログラムにより巡回し、Googleタグマネージャ並びにYahooタグマネージャが設置されているか否かを調査しています。企業データ・URLデータは、PathfinderGate - 上場企業(東/札/大/福/名/ジャ/マ 計3564社)のWebサイトURL一覧をまとめてみたをベースとして不定期でデータのリフレッシュを行っています。そして、上記データでURLが特定できていないURL、および巡回時にアクセスできなかったURLを除外しています。2019年7月データ集計の対象サイトは3,101社となります。
YahooタグマネージャとGoogleタグマネージャの利用状況
利用状況 | 社数 | 比率 |
---|---|---|
GTMのみを利用 | 1011 | 32.60% |
YTMのみを利用 | 12 | 00.39% |
GTMとYTMを併用 | 37 | 01.19% |
GTM、YTMともに利用していない | 2,041 | 65.82% |
結果として、タグマネージャの利用率は、3,101社中1,060社で34.18%となりました。
また、Googleタグマネージャを利用している1,048社のうち、Googleタグマネージャ・コンテナを2つ以上設置しているサイトは100社あり、最高で21つのコンテナを設置しているサイトが1つありました。Googleタグマネージャ360のゾーン機能がローンチされたので、大規模サイトでゾーン機能の活用が行われ始めた、とみて良いと思います。ただし、同サイトは先月の調査時は23個のコンテナが設置されていたので、2個減少したようです。
業種別のタグマネージャ利用状況
No | 業種 | 設置済み | 未設置 | 利用率 |
---|---|---|---|---|
1 | 情報通信 | 145 | 198 | 42.27% |
2 | サービス業 | 148 | 172 | 46.25% |
3 | 小売業 | 116 | 190 | 37.9% |
4 | 卸売業 | 66 | 211 | 23.82% |
5 | 電気機器 | 71 | 143 | 33.17% |
6 | 機械 | 52 | 150 | 25.74% |
7 | 化学 | 58 | 128 | 31.18% |
8 | 建設業 | 52 | 102 | 33.76% |
9 | 食料品 | 34 | 74 | 31.48% |
10 | 不動産業 | 45 | 61 | 42.45% |
11 | その他製品 | 31 | 60 | 34.06% |
12 | 銀行業 | 50 | 39 | 56.17% |
13 | 金属製品 | 20 | 65 | 23.52% |
14 | 輸送用機器 | 19 | 61 | 23.75% |
15 | 陸運業 | 20 | 41 | 32.78% |
16 | 医薬品 | 19 | 35 | 35.18% |
17 | ガラス・土石製品 | 13 | 39 | 25% |
18 | 繊維製品 | 12 | 32 | 27.27% |
19 | 精密機器 | 9 | 35 | 20.45% |
20 | 鉄鋼 | 4 | 38 | 9.52% |
21 | 倉庫・運輸関連業 | 6 | 32 | 15.78% |
22 | 証券業 | 9 | 24 | 27.27% |
23 | 非鉄金属 | 8 | 24 | 25% |
24 | その他金融業 | 11 | 16 | 40.74% |
25 | 電気・ガス業 | 13 | 10 | 56.52% |
26 | パルプ・紙 | 7 | 15 | 31.81% |
27 | ゴム製品 | 5 | 10 | 33.33% |
28 | 海運業 | 3 | 9 | 25% |
29 | 保険業 | 7 | 3 | 70% |
30 | 石油・石炭製品 | 2 | 8 | 20% |
31 | 水産・農林業 | 2 | 8 | 20% |
32 | 鉱業 | 0 | 7 | 0% |
33 | 空運業 | 3 | 1 | 75% |
総計 | 1,060 | 2,041 | 34.18% |
まとめ
調査対象が上場企業のコーポレートサイトなので、サイト改修の頻度が低かったり、導入するタグもGoogleアナリティクスのようなアクセス解析系のもの1つだけ、といったケースが多いと考えられます。今まで長い期間この調査を行ってきましたが、今回初めて減少に転じました。今回の減少が計測上の問題や一時的なものであるかどうか、来月の調査が楽しみです。