上濱さんのGoogleアナリティクス利用率に関するブログにならって、このブログではタグマネージャの利用状況を計測し、公開していきたいと思います(上濱さんのように毎週の更新は難しいかもしれないので、まずは月次での公開とします)。
今月のタグマネージャの利用率は先月の25.33%より0.34ポイント上昇して、 25.67% でした。
はじめに
上場企業のWebサイト3,636社分のウェブサイトを独自プログラムにより巡回し、Googleタグマネージャ並びにYahooタグマネージャが設置されているか否かを調査しています。企業データ・URLデータは、PathfinderGate - 上場企業(東/札/大/福/名/ジャ/マ 計3564社)のWebサイトURL一覧をまとめてみたをベースとして不定期でデータのリフレッシュを行っています。そして、上記データでURLが特定できていないURL、および巡回時にアクセスできなかったURLを除外しています。2018年05月データ集計の対象サイトは3,585社となります。
元としている上場企業リストは、2017年11月ごろのデータを元にようやくアップデートを行いましたので、2017年11月までに新規上場した企業も今回のリストに載ってきています。
YahooタグマネージャとGoogleタグマネージャの利用状況
利用状況 | 社数 | 比率 |
---|---|---|
GTMのみを利用 | 667 | 18.61% |
YTMのみを利用 | 80 | 02.23% |
GTMとYTMを併用 | 173 | 04.83% |
GTM、YTMともに利用していない | 2664 | 74.33% |
結果として、タグマネージャの利用率は、3,585社中920社で25.67%となりました。
また、Googleタグマネージャを利用している920社のうち、Googleタグマネージャ・コンテナを2つ以上設置しているサイトは78社あり、最高で6つのコンテナを設置しているサイトが1つありました。
業種別のタグマネージャ利用状況
No | 業種 | 設置済み | 未設置 | 利用率 |
---|---|---|---|---|
1 | 情報通信 | 134 | 267 | 33.41% |
2 | サービス業 | 139 | 261 | 34.75% |
3 | 小売業 | 95 | 251 | 27.45% |
4 | 卸売業 | 58 | 266 | 17.9% |
5 | 電気機器 | 72 | 183 | 28.23% |
6 | 機械 | 37 | 194 | 16.01% |
7 | 化学 | 53 | 159 | 25% |
8 | 建設業 | 32 | 146 | 17.97% |
9 | 食料品 | 31 | 93 | 25% |
10 | 不動産業 | 37 | 86 | 30.08% |
11 | その他製品 | 26 | 82 | 24.07% |
12 | 銀行業 | 46 | 46 | 50% |
13 | 金属製品 | 15 | 75 | 16.66% |
14 | 輸送用機器 | 17 | 72 | 19.1% |
15 | 陸運業 | 18 | 47 | 27.69% |
16 | 医薬品 | 15 | 49 | 23.43% |
17 | ガラス・土石製品 | 10 | 48 | 17.24% |
18 | 繊維製品 | 8 | 46 | 14.81% |
19 | 精密機器 | 6 | 44 | 12% |
20 | 鉄鋼 | 5 | 42 | 10.63% |
21 | 倉庫・運輸関連業 | 5 | 33 | 13.15% |
22 | 証券業 | 10 | 27 | 27.02% |
23 | 非鉄金属 | 4 | 32 | 11.11% |
24 | その他金融業 | 12 | 22 | 35.29% |
25 | パルプ・紙 | 4 | 22 | 15.38% |
26 | 電気・ガス業 | 12 | 12 | 50% |
27 | ゴム製品 | 5 | 13 | 27.77% |
28 | 保険業 | 8 | 6 | 57.14% |
29 | 海運業 | 2 | 11 | 15.38% |
30 | 石油・石炭製品 | 1 | 11 | 8.33% |
31 | 水産・農林業 | 1 | 9 | 10% |
32 | 鉱業 | 0 | 7 | 0% |
33 | 空運業 | 2 | 2 | 50% |
総計 | 920 | 2,664 | 25.66% |
まとめ
調査対象が上場企業のコーポレートサイトなので、サイト改修の頻度が低かったり、導入するタグもGoogleアナリティクスのようなアクセス解析系のもの1つだけ、といったケースが多いと考えられます。それでもほぼ毎月利用率は上昇しつつあり、今後も引き続き増えていくことが考えられます。
また、ついに2017年の年末で導入率が20%を超え、2018年に入っても上昇する一方の導入率となっています。