サイト関係者の流入を除外する

まずは基本中の基本のフィルタ設定になります。固定IPアドレスを取得している企業なんかだと、IPアドレスでフィルタする設定を行っていることも多いかと思います。とはいえ、関係者が社外ネットワークからアクセスしたときや、固定IPアドレスを取得していない企業の場合、サイト関係者の流入を除外するハードルは一気に高まります。

ここでは、そんなIPアドレス以外の方法でサイト関係者の流入を除外するフィルタ設定を説明します。

今回説明する方法では、事前設定として、Googleアナリティクスのカスタムディメンションに「クライアントID」を設定するようにする必要があります。Googleタグマネージャーをご利用の方は、 GTMを使って、GoogleアナリティクスのClientIDを取得する方法 にて紹介しているのでご覧ください。

ここまできたら簡単でフィルタ設定では、関係者のクライアントIDを片っ端から除外設定に指定すればOKです。1つずつ除外すると面倒なので、関係者が複数存在する場合は正規表現を使って一気に除外してしまうといいでしょう。もしくは、「ユーザー分類」のようなカスタムディメンションを作成してユーザー分類に「一般ユーザー」なのか「サイト関係者」なのかを指定するようにするとフィルタが分かりやすくなります。

別ホストへのアクセスを除外する

制作・開発に大人数が関わるようなサイトの場合、公開されているURL以外に、制作に関わる人のみが動作を確認するためのステージング環境であったり、開発環境などが準備されていたりします。公開サイトに設置しているGoogleアナリティクスタグと同一のタグが開発環境にも設置されていたりすると、開発のタイミングでページビュー数が一気に増えてしまったり、公開サイトではコンバージョンが発生していない場合でも開発中の動作確認などで意図しないコンバージョンが発生してしまう可能性があります。

上記の問題は、開発環境に設置するGoogleアナリティクスを別途開発環境用のものを作成しておき、そちらのタグを設置することでも防げますが、サイト構築の方法によっては謝って開発環境用のタグのまま本番公開してしまう、などのリスクも発生します。

また、リファラースパムなどによって、本番公開しているGoogleアナリティクスタグが意図しないサイトに設置されてしまう可能性も考えられます。

このような事態を避けるためにも、実際に運用しているホストへのURLのみがレポートに現れるようにフィルタを設定しておきましょう。1点、注意する必要があるのは、クロスドメイン設定をしている場合になります。クロスドメイン設定している場合は、下記のフィルタを正規表現で記述する必要が有ります。

Facebook流入の参照元を統合する

Facebookからの流入に使われる参照元は 【備忘録】【GoogleAnalytics】参照元「facebook関連まとめ」 によると、

参照元 流入方法
facebook.com タイムライン経由
l.facebook.com 広告経由(デスクトップ)
lm.facebook.com 広告経由(モバイル)
m.facebook.com Facebookモバイル経由

の計4パターン存在します。4パターンあるものの、広告経由であるか否かは本来は参照元ではなくメディアで分類するべきであること、モバイルかどうかはGoogleアナリティクスのデバイスカテゴリで判断可能であることから、これら4つの参照元は統合してしまったほうがレポート上分かりやすくなります。

こちらの設定を行うときは、以下の設定を参考にしてみてください。

なお、「検索文字列」に入力している値は

^(lm|l|m).facebook.com$

となります(こちらをコピーしてお使いください)。

RSS経由の流入のメディアをrssに設定する

ブログやニュースサイトを運営しているケースでは、RSS経由の流入数はファン数(リピーター獲得度合い)を計測する上でも非常に重要になってきます。RSSリーダーには、ネイティブアプリのものとWebサービスものもに分かれます。ネイティブアプリのものは、参照元が「direct」になってしまうので、この方法では分類できません。

もし、ネイティブアプリも含めてRSS経由の流入を計測したい場合は、RSSリーダーで配信するURLにGoogleアナリティクスのカスタムキャンペーンを設定する必要が有ります。さらにどのRSSリーダーから流入しているか?を知りたいとなると、
RSSデータにアクセスされたときに、リクエスト元のIPアドレスやユーザーエージェントからどのRSSリーダーかを判別してutm_sourceの値を動的に書き換えるといった処理が必要になり、難易度がさらに上がります(はてなブログなどのブログシステムを使っている場合、ブログシステム側が対応していないことがほとんどなので諦めるしかありません)。

ただし、今回のフィルタで設定する方法であれば、現時点で主流と思われるWebサービス型のRSSリーダーである「livedoor Reader」と「Feedly」からの流入はほぼ抑えられ、さらに手軽に実施することが可能です。

こちらの設定を行うには、以下の設定を参考にしてみてください。

なお、「キャンペーンのソース」に入力している値は

(reader.livedoor.com|feedly.com)

となります(こちらをコピーしてお使いください)。他に流入のあるRSSリーダーがあれば、同様に増やしていけば対応可能です。

モバイルとPCのページパスを統合する

ちょうど今流行っているスマートフォン対応に関するフィルタ設定になります。レスポンシブ形式でスマートフォン対応を行っている場合、PCとモバイルで同一コンテンツに対するURLが同一なので問題になりません。しかし、スマートフォン版のURLがPC版のURLと異なる場合、さらにサブドメインで分けるのではなくサブディレクトリでスマートフォン版のURLを構築している場合に有効なフィルタ設定です。

サブディレクトリでスマートフォン版のURLを構築している場合、Googleアナリティクスで「行動>サイトコンテンツ>全てのページ」のレポートを見たときに、同一コンテンツであるにも関わらず

  • /index.html
  • /sp/index.html

のように2つに分かれて表示されてしまいます。こうなると、Googleアナリティクスで「特定のページを訪問した」という条件で絞り込むときに、スマートフォン版のURLのことを忘れてしまい、絞り込みで漏れが出てきてしまったり、ディレクトリ単位でPV数を見たい、となったときにGoogleアナリティクス上で完結させることができず、Excelなどにエクスポートしての作業が都度発生してしまいます。

そこで、Googleアナリティクスのフィルタ設定を用いて、これらのURLを統合してしまいましょう。また、単に統合するだけでは、スマートフォン版のページを見た人の数(スマートフォンからのアクセス、ではなく)を知りたくなったときに困ってしまいますので、カスタムディメンションに「ページの対応デバイス」のようなものを作成して、本来はPC版のページを見ているのか、スマートフォン版のページを見ているのか判断できるようにしておきましょう。

下記の例は、「 http://www.example.com/hoge/index.html 」に対するスマートフォン版のURLが「 http://www.example.com/sp/hoge/index.html 」であるようなサイト構成になっているサイトでの設定例になります。

まとめ

実際のアカウントにフィルタ設定を行う際は、ビューをコピーして、一度フィルタが意図したとおりに動作するか、テストしてからメインのビューに適用させるようにしましょう。また、フィルタが全くかかっていない状態のビューをバックアップとして残しておくことも忘れないように。