2020年12月までは、毎月Googleタグマネージャーの導入状況を調査した結果をサマリーした記事を書いていました。しかしながら、Googleタグマネージャーの導入状況については、月々のトラフィックが下落していることから、ニーズがなくなってきたと判断し、終わらせることにしました。
その一方で、2020年10月に新たにローンチされたGoogleアナリティクス4の導入状況については、ニーズが高まっていると考え、今後はGoogleタグマネージャーではなく、Googleアナリティクス4の導入状況を調査していきたいと思います。
はじめに
上場企業のWebサイト4,129社分のウェブサイトを独自プログラムにより巡回し、Googleアナリティクス4が導入されているか否かを調査しています。判断基準としては、Node.JSのプログラムにより、ヘッドレスブラウザを立ち上げて、各社のWebサイト・トップページを開き、10秒以内に送信されたHTTPリクエストをみています。
また、調査対象としているのは、上場企業のコーポレートサイトとなっています。会社によっては、コーポレートサイトだけでなく、サービスサイトを別で保有し、そしてサービスサイトに注力していることも多くありますので、この導入率がそのまま実態を表しているわけではなく、あくまでも目安と思っていただければと思います。
2023年03月のデータでクロールが成功した対象サイトは、3,940社となります。
GA4の導入状況は?
2023年03月時点のGA4の導入状況は、3,940社中2,099社で導入済みで導入率は53.27%となりました。2月に調査した時点では、49.84%の導入率だったため、この1ヶ月で3.43ポイント上昇しました。
有償版のユニバーサル・アナリティクスを利用している場合、GA4への移行期限が約1年先延ばしとなるアナウンスが先日Googleから行われました。この調査では、コーポレートサイトに限定して調査していることと、1社1サイトのみの調査になるので、数値上は影響は出にくいはずです。しかしながら、有償版かつ複数の大規模サイトを持ち、急いでGA4移行を行っていた会社としては少しペースをスローダウンさせることができるのかもしれません。
まとめ
今回の調査データについては、SEM TechnologyのBigQueryに格納されており、そのBigQueryデータを用いたダッシュボードを以下のデータポータルにて確認することができるような仕組みを準備しました。ぜひ、ダッシュボードで確認してみてください(ダッシュボードは「https://datastudio.google.com/s/uB_6zDCcZOo」でも見ることができます)。
また、2023年2月末がGA4への自動マイグレーションの期限でしたが、期限から1ヶ月経った現在も、自動マイグレーションは適用されていないようです。4月中には自動マイグレーションが適用されて、一気に導入率が高まるのでしょうか。