2020年12月までは、毎月Googleタグマネージャーの導入状況を調査した結果をサマリーした記事を書いていました。しかしながら、Googleタグマネージャーの導入状況については、月々のトラフィックが下落していることから、ニーズがなくなってきたと判断し、終わらせることにしました。
その一方で、2020年10月に新たにローンチされたGoogleアナリティクス4の導入状況については、ニーズが高まっていると考え、今後はGoogleタグマネージャーではなく、Googleアナリティクス4の導入状況を調査していきたいと思います。
はじめに
上場企業のWebサイト4,040社分のウェブサイトを独自プログラムにより巡回し、Googleアナリティクス4が導入されているか否かを調査しています。判断基準としては、Node.JSのプログラムにより、ヘッドレスブラウザを立ち上げて、各社のWebサイト・トップページを開き、10秒以内に送信されたHTTPリクエストをみています。
調査対象のURLは、2021年1月のプログラム構築から都度会社URLを生成するようにしているため、基本的に上場企業を網羅する形で調査できているはずです。ただし、クロールに失敗するサイトも出てくるため、全ての上場企業のWebサイトのデータが得られているわけではありません。
また、調査対象としているのは、上場企業のコーポレートサイトとなっています。会社によっては、コーポレートサイトだけでなく、サービスサイトを別で保有し、そしてサービスサイトに注力していることも多くありますので、この導入率がそのまま実態を表しているわけではなく、あくまでも目安と思っていただければと思います。
2022年6月のデータでクロールが成功した対象サイトは、3,889社となります。
GA4の導入状況は?
2022年6月時点のGA4の導入状況は、3,889社中966社で導入済みで導入率は24.84%となりました。5月に調査した時点では、19.79%の導入率だったため、この1ヶ月で5.05ポイント上昇しました。なお、今回は、6月末に導入したサイトを確実にカウントできるように、月末ではなく7月月初にクロールを行い、その結果を6月の数値として公開しています。
2022年3月中旬にGoogle社から、ユニバーサル・アナリティクスの廃止スケジュールが発表されたあと、約3ヶ月が経過しました。昨対比較を考えてGA4移行を進めている会社にとっては、2022年6月末が1つのデッドラインであることを考えると、この上昇具合は納得です。。
まとめ
今回の調査データについては、SEM TechnologyのBigQueryに格納されており、そのBigQueryデータを用いたダッシュボードを以下のデータポータルにて確認することができるような仕組みを準備しました。ぜひ、ダッシュボードで確認してみてください(ダッシュボードは「https://datastudio.google.com/s/uB_6zDCcZOo」でも見ることができます)。