上濱さんのGoogleアナリティクス利用率に関するブログにならって、このブログではタグマネージャの利用状況を計測し、公開していきたいと思います(上濱さんのように毎週の更新は難しいかもしれないので、まずは月次での公開とします)。
今月のタグマネージャの利用率は先月の16.81%より0.70ポイント減少して、 16.11% でした。
はじめに
上場企業のWebサイト3,636社分のウェブサイトを独自プログラムにより巡回し、Googleタグマネージャ並びにYahooタグマネージャが設置されているか否かを調査しています。企業データ・URLデータは、PathfinderGate - 上場企業(東/札/大/福/名/ジャ/マ 計3564社)のWebサイトURL一覧をまとめてみたをベースとして不定期でデータのリフレッシュを行っています。そして、上記データでURLが特定できていないURL、および巡回時にアクセスできなかったURLを除外しています。2017年04月データ集計の対象サイトは3,607社となります。
元としている上場企業リストは、2016年7月ごろのデータを元にようやくアップデートを行いましたので、2016年7月までに新規上場した企業も今回のリストに載ってきています。ただ、2016年8月以降のデータがアップデートされていないので、継続課題となります。
YahooタグマネージャとGoogleタグマネージャの利用状況
利用状況 | 社数 | 比率 |
---|---|---|
GTMのみを利用 | 350 | 9.70% |
YTMのみを利用 | 109 | 3.02% |
GTMとYTMを併用 | 122 | 3.38% |
GTM、YTMともに利用していない | 3,026 | 83.89% |
結果として、タグマネージャの利用率は、3,607社中581社で16.11%となりました。
また、Googleタグマネージャを利用している472社のうち、Googleタグマネージャ・コンテナを2つ以上設置しているサイトは25社あり、最高で6つのコンテナを設置しているサイトがありました。
業種別のタグマネージャ利用状況
No | 業種 | 設置済み | 未設置 | 利用率 |
---|---|---|---|---|
1 | サービス業 | 90 | 304 | 22.84% |
2 | 情報通信 | 87 | 302 | 22.36% |
3 | 小売業 | 65 | 279 | 18.89% |
4 | 卸売業 | 28 | 311 | 8.25% |
5 | 電気機器 | 49 | 213 | 18.7% |
6 | 機械 | 17 | 215 | 7.32% |
7 | 化学 | 28 | 186 | 13.08% |
8 | 建設業 | 19 | 158 | 10.73% |
9 | 食料品 | 25 | 107 | 18.93% |
10 | 不動産業 | 28 | 90 | 23.72% |
11 | その他製品 | 19 | 90 | 17.43% |
12 | 輸送用機器 | 9 | 87 | 9.37% |
13 | 金属製品 | 6 | 86 | 6.52% |
14 | 銀行業 | 28 | 63 | 30.76% |
15 | 医薬品 | 9 | 56 | 13.84% |
16 | 陸運業 | 10 | 54 | 15.62% |
17 | ガラス・土石製品 | 6 | 53 | 10.16% |
18 | 繊維製品 | 5 | 50 | 9.09% |
19 | 精密機器 | 3 | 47 | 6% |
20 | 鉄鋼 | 2 | 45 | 4.25% |
21 | 倉庫・運輸関連業 | 3 | 38 | 7.31% |
22 | 証券業 | 8 | 33 | 19.51% |
23 | 非鉄金属 | 3 | 33 | 8.33% |
24 | その他金融業 | 11 | 21 | 34.37% |
25 | パルプ・紙 | 2 | 24 | 7.69% |
26 | 電機・ガス業 | 8 | 14 | 36.36% |
27 | ゴム製品 | 1 | 18 | 5.26% |
28 | 保険業 | 6 | 7 | 46.15% |
29 | 石油・石炭製品 | 2 | 11 | 15.38% |
30 | 海運業 | 1 | 12 | 7.69% |
31 | 水産・農林業 | 0 | 10 | 0% |
32 | 鉱業 | 0 | 7 | 0% |
33 | 空運業 | 3 | 2 | 60% |
総計 | 581 | 3,026 | 16.1% |
まとめ
調査対象が上場企業のコーポレートサイトなので、サイト改修の頻度が低かったり、導入するタグもGoogleアナリティクスのようなアクセス解析系のもの1つだけ、といったケースが多いと考えられます。それでも全体の利用率が15%を超えています。また、2017年04月が1つの転換点となっており、初めて導入率の先月差がマイナスになりました。0.70%のマイナスなので大きな減少ではありませんが、クロールに成功したサイトの変化によるものなのか、実際に導入率が下降傾向にあるのか、5月以降の数値の動きにも注意が必要です。